2008/04/09

新しくて、古い時計



どうしてもこなさなくてはならなかった用事の合間に
かねてから気になっていた問題を解消すべく
通り道のお店へ入って、ものの数分で購入したのが
この時計。
古道具屋さんで、先代も、このお店で買ったのでした。
手巻きが好きなのです。

頭がぐでんぐでんに痛かったので
早く帰りたかった、というのもありましたが、
ぱっと見て、いいな、と思うものがあったのは
幸いでした。

先代の時計がどこかに往ってしまって
気に入っていた分、途方に暮れてたまま
次のを何となく買いづらく思っていたのですが、
どうしても、仕事には必要で
しょうがなく、購入に踏み切った、のでした。

もの、特に身に付けるもの、というのは
誰しも、何かしらの思い入れを持っているものです。
アクセサリー類もそうですが、
時計などは、必ず見る、ものなので、
動いている時間、身につけられている時間分の
視線が、蓄積されているように思えます。
記憶の多くは視角で成り立っていますから
誰かの記憶の中に、
この時計が姿形、つけ心地と一緒に
鮮明に残っているのでしょう。
ついでに、手巻きなので、
巻く行為、もきっと、前の持ち主の習慣として
染み着いてるのではないか
などと勝手に、思うのでした。

そういう私も、すっかり巻くことが習慣になってしまい、
隙あらば、右手の親指と人差し指が
ねじをいじっている。
これができない時計は、いらない、そう思うのでした。

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