2009/06/28

ホーチミンCD事情 4 もしくは、久々の怒り



スコールの中歩いたバックパッカーの通りで
初めて、まともな品揃えのコピーCD屋を見つける
と云っても、本屋にくっついたCDコーナーなんかより
よほど少ないのだけど
文句は云えない

とりあえず、radioheadを買う
そんなに好きなのか、と訊かれたら
首をかしげる
でも、もう半ば、意地なのだと思う

さて、3枚買って読み込む
この瞬間、一番緊張感がある
kid A ,Pablo Honey, Amnesiac
奇跡的に、すべてのCDをmacは受け入れた

が、今回の驚きは、この後だった
Pablo HoneyというジャケットとCDのラベルがついていたのだが
中身はP.O.Dという
聞いたこともないバンドのCDだった
きちんと、macは馬鹿正直に曲目を表示する
今回ばかりは、もう一度店へ持ってゆくことが可能だろう
そう判断する
だって、ラベルと中身が明らかに違うから

まあ、でも試しに聴いてみようではないか
曲をかけてみる

Testifyというアルバム
うるさめの、そして単純なバックに
ラップ調の、なのにこれまた単純でメロディのはっきりした唄が入る

許せない

他の曲でもいいではないか
なぜ、radiohead にかぎって
こういう曲が入っているのか?

すぐに消去した

それでも、belle&sebastianもまともに入ったから
4枚中はずれが1枚だけ
(もっとも、なぜかKid Aは2回続けて入っているけれど)
というのは高打率だった

今度の休みにもう一度
同じCD屋へ乗り込もうと思う

ca


ベトナムのそこはかとない逞しさの、はなし

バックパッカーの集まる通りへ往く
そして、見つけた袋

豚やら鶏やら、人参やら
色々な柄のものがあった
描かれたものを入れる、袋なのだと思う
ビニールでできた麻袋調の生地に
きちんと裏地まで、ついている
スコールにやられて雨宿りした
お店にあった
きっと雨でも大丈夫なのだと思う

タイトルの文字
本当はaの上に^がつく
魚、という意味の単語で
袋にしっかりと書かれている
きっと、この文字を読めるベトナムの人々は
おかしなものを、持っているよ
半ば苦笑いしながら
袋を見つめるのだろう

2009/06/27

tuna

こちらの時計はすぐに壊れる、と云う
実際に、1200円のオメガは1ヶ月経たないうちに
動かなくなってしまったようだ

それに加えて
どうしても時計がずれる、と云う
正確な時刻に合わせたはずの時計なのに
どうしてもずれていってしまうのだ
実際に仕事場にある無数の時計たちは
全てが微妙に違う時刻を指している

走るとき用の時計しか持ってこなかったので
違うのが欲しいと思いながら
もう数ヶ月経った

アナログの方が信用性が高いだろう
そう思い、古道具屋で手巻きの時計を買う
日本に居る時と変わらない
手巻き時計中毒の始まりだ

そして手に入れたのが、写真の時計
何が決め手かと云えば、
この、絵、だ
イルカのような絵が、気に入った
時計にイルカが居るのだ

買って帰り、よく見ると
ソ連製だった
調べてみると、cornavinというメーカー

ただ、どうも、早とちりをしたようだった

イルカではなくマグロだった

魚だけでも、すてきではないか
そう、日々思おうと努力をしている




2009/06/20

ホーチミンCD事情 3




音楽に餓えている
それはいつものことなのだけど
餓えを感じる一つの大きな理由は
どうも不完全燃焼のせいのようだ

ここ何週間か
休みの度に1区へ往ってはCDを探している
本当ならば、もう手に入ったはずの、
もしくは、実際手元にはあるのだけど
聴けないCDたちのせいで不満はたまるばかり

クラシックのCDについては以前触れた
確かにクラシックは好きだけれども
いわゆる有名な演奏家の有名な曲目が圧倒的に多い
それに、朝は景気よく往きたい時もある

こちらのCDには大きく3種類、ある
まず、正規のもの
つまりベトナムで作られたもの
これにはおそらく以前CDの話で
一番始めに載せたラベルのCDが該当する
それから、海賊版なのだけど比較的造りのしっかりしたもの
これが次にCDの話で載せたベートーベンで
これは書いた通り、CDがセットのはずなのに
なぜか読み込んだパソコンの画像は全部表紙が違っていた
まあ、でも中身はきちんとしていたのでいいだろう

そして、3番目に来るのが
今回の写真のものだ
薄いビニール袋に、
もう少しいい質のものもあるのではないか、とあきれるよりも
商売として心配になるようなコピーと
いわゆるコピー用のCDが入っている

いくら冒険だと分かっていても
どうしたって聴きたい時はあるけれど
例えば、イル・ディーボだったり
クリスティーナ・アギレラとかセリーヌ・ディオンだとか
マルーン5だとか、マドンナだとか
そんなものはさっぱり聴きたくない
ただ、圧倒的にこういう類いのものが並んでいて
そうではないものを見つけることはとても難しい
だから、あったら、つい、買ってしまうのだ

そして、Nirvana2枚とRadioheadとLed Zeppelinを買う
古くて、でも、やっぱりよくて、時々無性に聴きたくなる曲たち

まずNirvanaをmacに入れる
曲目が出る
最後まで読み込みが終わる
曲をかける・・・・
聴いたことのない、かなりどうでもいい類いの
さらさらなムード音楽的なものが流れる

愕然とする

気をとりなおしてLed Zeppelinを読み込む
何だかmacの中でへんな音がする
最後の4曲がどうしても入らない
itunes強制終了

そしてRadioheadに至っては
macの鈍くいやな音とともに
ディスクが軌道に乗ることもなく、パソコンから出てきた

懲りずに次の週も探しにいくが
もう、どこへいってもRadioheadは見つからない
その代わり、昔2枚だけ初期のものを聴いていた
Joan Osborneがあった
久しぶりに聴いてみるがあんまり、というところ
でもそういうCDに限って
最後まできちんと入る

しょうがないのでyoutubeで
不思議な頭の振り方をするトム・ヨークを毎晩見ている

そして、
今日も探しに往く
果たして、餓えが満たされる日は来るのだろうか?

 

2009/06/13

風邪

鼻風邪に始まり、鼻風邪に終わる冬の風邪は毎年のことで
本当に小さな頃からだった
鼻風邪は、一番面倒だ、そう思っている
熱は上がらず、鼻ばかりでて、赤い鼻は見た目にも、美しくない

でも、土地が違うせいなのか
こちらで、初めてただの鼻風邪のはずなのに熱が出た
インフルエンザの他で熱を出したことのない身としては
焦ってしまう

夜もいい時間に
病院へ往く

日本人のスタッフも時間外なのでいらっしゃらず
英語で説明を受ける

幸いインフルエンザではなく
それが分かればよかったのだが、
病院の先生は2日仕事を休めと云う
そんな話はないだろう?
困り果てたが、私の訴えも英語では説得力に決定的な欠落があり
敢えなく2日間の休みを宣告された診断書を渡された

でも、次の朝には熱は引いていて
もう一度病院に電話をかける
今度は日本人の方がいらしたので
事情を話し、再度病院へ往く

あっさり次の日からの出勤を許可していただけた

病院というところが本当に嫌いだったのを
でも、病院を出るまで忘れていた
事務が無愛想なのは万国共通として
外国人向けの病院だったのだが
そう云えば、消毒臭さがなかったような気がする
鼻が詰まっていたからだろうか
どことなく明るくて、普通だったのだ
市役所よりもよほど健康的だった

それでも、もうお世話にはなりたくない

元気な平日に、何もせず、
青い空を自宅の窓から見上げるのは
どうしようもなく後ろめたい
高校生ならば、授業中にでもぼんやり眺められたけれど
もう、残念ながらそう云う歳では、ないのだと、
改めて、知った。



展示のご案内



もう始まっているのだけど、
ご連絡できなかった、展示の話を。

今、牛久で開かれている絵本展
もう、9回目の絵本展にここ3回、出品させていただいていた。
遠方から、準備もお手伝いできず本当に心苦しかったのだけれど
出させていただいた。

たぶん、どこかに出すという目的がないと
だらだらと、仕事にかまけて作りきれないだろうから
こういう機会は、本当にありがたい。

以前載せた、こちらから4冊と、
むかしつくったものものを。

展示メンバーによるブログ
http://bookworms9.exblog.jp/

2009/06/05

季節のこと



ここには、あまり気候の大きな変化がないように思えた

少なくともここ2ヶ月の間
ほんの少し涼しい日もあるのだけど
毎日が30度を超える
毎日湿度も80%を超える

6月に入って
なぜか急に朝夕が涼しく感じる日が続いた
そう云えば、4月5月が一番暑いと
聞いたような気もする

ほんの少しの違い
結局日中はぐったりするほど暑いのだけど
それでも、この、ささやかな変化がうれしい

おそらく、いくらか敏感にもなっているのだろう

仕事の帰りや、夜、時々ジョギングをする
空気がまとわりつくような感覚が最近は減って
風が気持ちよくなってきた

例えば、どちらかと云うと湿気を助長させるように思えるradioheadなどを
散歩の途中で聴いていても
あまり気にならなくなってきた
新しい、季節感へのアプローチだと、
勝手に思っている
そして、また聴けなくなる季節がきっと、やってくる

そして
今日の朝は 土方の人の朝涼みと 鰯雲