2011/07/07

都会に住む


アンマンから南に下った町へ往った
友人の住む家の契約に同行させてもらう

白と茶褐色の色は変わらない
でも、白茶けた土地には白っぽいオリーブが立ち並ぶ
オクラとスイカの畑も広がっていた

どこも緩やかな丘で
どことなしかイタリアの田舎の丘陵地帯を思わせる

友人の借りる家は
町の中心から少し離れた
オリーブ畑の中腹にある
白くて大きな家だった

大家の老夫婦が迎える
何もかもが少しずつ小さくて
たくさんの皺がよく似合うかわいらしい夫婦だった
仕事場から歩いても出勤できる
オリーブ畑の先にはプールもある

帰りがけに大きな木いちごの実をいただく


でも、私は
アンマンに住むことになりそうだ
いろいろと考えて
最終的に初めの場所に戻った

それがいいのか、わからない
正直、まだ迷っている


人との距離がわからない
人との距離が、私にはまだ、怖い
都会に紛れている方が
自分には合っているような気がした
思い過ごしかもしれないし
まだ慣れていないからなのかもしれない

まだ、よくわからない

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