2011/06/21

小さくて大切な旅



週末、挨拶回りに出ていた

2年ぶりに会う人
1年ぶりの報告をする人
違う土地へ旅立つ人
どんどん大きくなってゆく子どもたち

お世話になっていた大学の先生からは
焦らないように、と
お言葉をいただいた
今は貯める時期だと思ってたくさんいろんなものを吸収しなさい
私が表現できないでいる焦りを
先生はきっと、読み取ってくださっていた

2年前をあらためて思い出す

先生の彫刻の形は本当に適切で、変わらず温かかった


お世話になったお店では
おいしいお酒をいただいた
変わらない人たちとの大切な時間だった

深夜、店長に2年の報告をする
で、ハルコにとって2年間はどうだったの?

来るであろう質問に
酔いながらも考えて
できるだけ偽りのないように話す
話しながら、でも、
気持ちは次の土地へと動いていて
べトナムはステップだったことを、知る
それは、ヨルダンがステップであろうことと、変わらない
たくさんの反省を、次こそは、と
身体に貯めながら、でかける


松本では小さな子どもの力と
圧倒的な緑を感じる

市街の外れにある
小高い丘の上の広い公園のはしっこで
安曇野を見ながら小さな子と一緒に
シャボン玉をたくさん吹いた
勢いよく、林の方へシャボン玉は飛んでゆく
シャボン玉の液がなくなって
小さな子は、泣いた
私も少し悲しかった

ヨルダンへシャボン玉セットを持ってゆこう


また、2年後に同じ人たちと会うだろう
私は何を携えて帰るのだろう

また違う国へ往くのか、と
自分で選んでおきながら
どこかで倦んでいるのも、確かだ
べトナムの記憶が、ヨルダンのそれに書き換えられるのが
恐ろしい


それでも、懲りることなく
2年前と同じように
私は小さく私に、希望を抱こうとしている


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