2011/06/07

鯨をしまう



大阪をそろそろ離れる時がやってきている

どうにも不思議な生活だった気がする
本当に宙ぶらりな
なのに熱気に包まれている生活

あんまりにも人は近いし
みんな思いがいっぱいで
どうにも、まっすぐな感じだった

私も負けじと
周りのことや遠い土地のことや
他人のことや自分のことについて
自分なりの真剣さで
向き合ってみた

他人にはそうは見えないかもしれないけれど
でも、自分では随分と、真剣だった

うまく往かないことの方が多かったけれど
そんな時間を持つこと自体が
随分と久しぶりで、だから
随分と貴重だ


部屋の鯨ポスターをしまう

持ってきたはいいけれど
うまくテープではつかなくて
畳んだまま棚の上に置かれていた

次の土地にも
持ってゆくつもりだ

ただ、同じものが手に入るのなら
新しいものが欲しいな、と思っている
べトナムでテープを貼りすぎて
埃で汚れすぎて
黄ばんでいる

紅海には
鯨は居るのだろうか

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