2012/12/07

空を仰ぐ



一昨日、雨がやってきた
この時季初めての、長雨

南に向いた窓の外で
灰色の雲が流れていく
灰色にも、たくさんの種類がある

のっぺりとした淡い灰色
たくさんの雨を含んだ、黒の強い灰色
白んだ空に似た灰色

1年半ぶりにやっと飾った
クジラのポスターの中に居るクジラとイルカのいくつかは
空の色と、似ている

雨が降って、また一段と冷えるだろう
それなのに、雨が降ってきたのがうれしくて
青草が出てきてしまったりする


どことなく憂鬱で、どことなく親和性のある
懐かしい空なのだ


音楽がよく、耳に馴染む
きっと音も、水を含んでいる



今日は、冷たい風の吹く雲の多い空だった

出かけるのにバスを拾おうとする
でも、バスはなかなか来なかった
大通りの脇に並んだ建物のすぐ上を
雲の筋が流れていた

そういえば、ここは高地だった

上がりきらない太陽のせいで
空がいつもよりもよけいに
青く見えた

そういえば
久しぶりに、空を仰いだ

1 件のコメント:

あつし さんのコメント...

今日生徒が「先生、空見て!」と言ってきました。
きれいな鱗雲の広がる初冬の空。
空を見てきれいと思えるこころ、大切にしてあげたい、そう思ったワヒダットボーイズスクールの一コマでした。