2010/09/26

沼地に住む

この週末でやっと
来週搬入の作品が上がる
搬入と云っても、こちらから伺えないので
郵送し、他の出品者の方に搬入していただく

もう、10回目になるbookwormsに
ご無理を云って、出品させていただくことになった
おそらく、こちらにいる限り
展示の機会を見つけるのは本当に、難しい
だからこそ本当に、有り難い


知り合いの方に制作の近況などを書きながら
本の内容のところで、躓く

こちらでの生活の中で
私が得られたことは何なのか
自転車をこぎながら
タクシーになりながら
セオムに乗りながら
カフェでぼんやりしながら
街を歩きながら
パソコンに向かいながら、考えていた

暮らしの中からしか
表したいことは生まれてこなかった
ただ、それが私の今まで表現してきたものと
かけ離れていて
それは、でも仕方がないことなのだけど
どうして、こうなったのか
自分に問うたりした

例えば彫刻ならば絶対に主題になることはなかったであろうことごと

残していくことに
どれだけの価値があるのか
見極められないでいるけれど
それが今の状態であることには変わりなく
表出させてゆく手段がある限り
形にしてゆくことを
自分に課している

ものがたりは、今の私には作れないようだ
現実が、おはなしのように
複雑で、入り組んでいて、沈みそうで
それを正視できていないから
客観視も、できない

沼のような、話だ

では、沼ならば、意味がないのか?
他人に対して価値と意味がなくとも
自分に対しては、意味があるはずだ

そう、思い返し、本の荷造りをする



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