2013/06/29

そして、日本 そして、東京



そして、日本に帰ってきた

ベトナムから戻ってきた時
とにかく、ベトナムが恋しくて仕方なかった
道往く人の中に
東南アジアらしき人を見かけたら
恋しさが募って、たまらなくなった

ヨルダンから戻ってきた時
身体はそれでも、きちんと
東京に慣れていた

身体がきちんと馴染んでゆく分だけ
気持ちに違和感を感じる

大きな、きれいな街で
それなりに、年相応にふるまうことに
馴染んでしまう自分や
それを強要はしないけれど
ゆるやかに
そうであるべきだ、と無言のうちに
たたみかけてくる何かに

そして、その何かに、ひっかかる

そのうち、わからなくなるのかも、しれない


東京でさえ
欅の緑色はきれいで
梅雨の晴れ間の青空は
よく澄んで、さわやかだった


ただ、ここに居る自分は
ここに居る時点で根本的に
アンマンに居る自分とは違っていて
その存在と心持ちの
有り様の違いに
自分自身、戸惑う

それも、そのうち、わからなくなるのかも、しれない

そして、わからなくなるのが
自分にとっていいことなのかどうかも
わからない

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