2009/02/05

向かない職業


 また、2月になり、昨日、非常勤先の3年生の最後の授業がありました。
 一昨日は来年度はもうやらない非常勤先の最後の出勤。

 この仕事が板についている人ならば、
 最後に素敵なことばでも残して立ち去れるのかもしれませんし、
 社会に出てゆく子達に、教訓の一つや、背中を押す格言を
 贈ることもできるのでしょう。


 私は毎年、この時期になると、
 ああ、この仕事は本当に向いていないな、
 と思います。
 去っていってしまうことにも少なからず動揺するし、
 居なくなることがどういうことなのか、今ひとつ想像できないまま
 何となく、お別れの挨拶をして、別れてしまいます。


 情けない話ですが、
 ことばよりも気持ちが先に出てしまうので
 何だか涙ぐんでしまったりして
 でも、この子達はそこまでではないんだろうな
 などと、必死に冷静になろうとしたりしています。
 この季節を慣れようとは思わないけれど、
 いくらの準備もできないようでは、本当にいけない、そう思いました。
 きちんと、ありがとうございました、とも云えなかった子達に
 とても、失礼だった。

 だから、来年度からは少し腰をすえて
 仕事ときちんと向き合ってゆこうと思っています。


 あまりに未熟で、教える対象の人たちに還元できるものが少ない。
 でも、だから、その分
 違う土地で吸収できるものがまだまだあるはずだと、
 自分の可能性に、思いを馳せられる。
 その限界を、いつか感じてしまうときが来るだろうから、
 その前に。
 どうしても、動かなくてはならないような気がします。


 私が手を散々焼いた、高校の子
 お昼休みに自転車のメンテナンスをしていました。

 

 


 

0 件のコメント: