2008/10/10

嗜好品の香り




秋は香りがきわだって感じられるような気がします
湿度や気温の条件がいいからなのだと思うのですが、
今はちょうど金木犀の香りがそこここからしてきます。
金木犀の香りが消えるころ、もう秋は本番で
やっと、どこかやる気のない、うつつを抜かした状態から
自分が、帰ってくる。

それから、公園を走っていると、公園の脇の焙煎屋から、
コーヒーのいい香りしてくると
ああ、もう2周のつもりだったけど、1周にしようかしら、
などと思ってしまう。

そんなわけで、嗅覚は鋭敏で
いくらか私は振り回されているようです。


ちょうど少し前に
とてもいいウィスキーの香りを嗅がせていただいたことがあって
ああ、おいしいもの、本当にいいものは甘い香りがするのだな、
と嗜好品のなんたるか、に
はたと気づかされました。
それは葉巻などにも云えることで
残念ながらこちらも吸ったことはないのですが
やはり甘い香りがする。

そして、昨日、今までに経験したことのない
甘い香りを、やっと、口にすることができました。

以前紹介したお知り合いの方のカフェで
たまたま入っていた新しいコーヒー豆を試しに買ってみたのですが
車の中に豆の香りが充満していました。
正直、車の中に充満する豆の香りは少し苦手で
きつすぎて気持ち悪くなってしまうことがある。
でも、その豆の香りはなんとも云えず、いがっぽさの少しもない、甘い香りでした。

久しぶりに家でゆっくりコーヒーを淹れました。
昔実家にあった、年寄りのトロッサーというミルにがんばってもらって
挽きたてのコーヒーを淹れます

豆は少し小粒の丸い豆
淹れたコーヒーも、丸みがあって、重くはないけれど口当たりがとろっとしていて
甘みの強いベリーの香りがしました。
どこにものどにひっかかるものがなくて
適度にさわやかで、たっぷり上品で
これだけが、ある一つの、違う名前の、特別な飲みもののようでした。

さて、ちゃんと紹介
豆を買ったお店はCafe Noir
豆を卸しているのはシバタコーヒーさんです。

どの豆だったかは、お店に往って、お尋ねくださいませ

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