2010/03/30

心安い土地になる、ということ



ホーチミンへ戻ってくる
深夜12:00をまわっていた
夜はそれでもまだ、涼しい27℃
空港からのタクシーも、窓を全開にすればそれなりに気持ちがいい

同じ仕事場の人たち3人と同じ飛行機だった
一緒にアパートメントへ帰る

オレンジ色の電燈に彩られた夜の街並を眺めながら
他の3人が勝手気ままに続けている、日本でのはなしを聴く
風は生ぬるく、あたたかい

どうも、早くここへ帰ってきたかったようだ
気候が、ということもある
ただ、それよりももっと、何か身体の感覚として
どこか、心安い

他の人たちが、日本へ帰りたいと
今さっき発ったばかりの土地に恋いこがれている気持ちを
いろんな表現で云い表している
本当は、そういうものなのか、と
いくらか不思議な気持ちで、聴きながら
飛行機の中で見た満月を確かめようと
窓から空を仰ぎ見る

日本でもきっと変わらない、明るい月だった

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