映画は好きなのですが、随分ジャンルが限定されていて
はらはらするもの、つまりアクション、ホラーなどのジャンルは
まったく観る気がしません。
そもそもそんなコーナーにも往かない。
のですが、どうしても観ざるを得ない状況がありまして
先日、「悪魔のいけにえ」という1970年代に製作された
映画を観ることになりました。
今でも、他のホラーを観る気にはならないのだけど
この映画だけは、観てもいいのかな、と思うものでした。
何がそうさせるのか、というと
観て、そしてその感想を誰かと話したくなる
私が話したい、だから観てください、ということなのですが。
アマゾンのレビューなどを見ればおおまかのストーリーや評価が載っているので
筋書きなどはそちらを見ればだいたい、わかってしまうのですが
どうも映像の、魅せる力、というのが今までに観たことがない感じ、なのです。
画像の切り方や色自体も凝っているし、
人物の動きはどうにもホラーなのですが
背後のアメリカ片田舎の風景はとてもきれい、というギャップがあったり
そして、ホラーとしての、怖さを演出するディテールが
あまりに凝り過ぎて、結果的に面白くなってしまっている。
(まあ笑って観ていないと、怖くてやっていられない、ということもあるのですが)
一番初めの方の映像で、大笑い。
墓荒らしにあった墓地の映像なのですが
二人のミイラが大地から垂直にたった墓石にしがみついている。
本当に、随分必死な様子のしがみつき方なのです。
なぜしがみついているのか、という疑問と
美しいアメリカの夕暮れの空に浮かぶシルエットの不可解さ
ある意味、ひしひしと情熱を感じる久しぶりの作品でした。
関心があったら、観てください。
真面目に画面を見なければ
結構笑いをふくんだ楽しみを、得られるはずです
1 件のコメント:
私も、ホラー映画を好んで観る人の気が知れません。けれども、そうした映画を一所懸命、細部にまで拘って製作するスタッフのことを考えると、やはりちょっと可笑しいですよね。「悪魔のいけにえ」という、おどろおどろしくてインパクトの強い邦題は、英語直訳だと「テキサス・チェーンソー・大虐殺」という、すごく具体的で判り易いタイトルだったのね。おh-、テキサス。
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