3日目だ
4日前の夜から降り出した雪のおかげで
ごく家の周辺の他は
移動ができなくなっている
雪など大して降らないはずの街だから
降ってしまうともう、どうにもならない
仕事も休み
こんな時でもないとやらないだろう、と
破れたエプロンを直す
あまりに寒いものだから
ガスストーブの前に立って暖を取っている
立ったとき、火の元に近い生地が痛んで
少し力をいれるとやぶれてしまうようになってしまった
ガラス窓はすぐ結露でぼやけてしまう
曇ってはスクレーパーで水をよけ
外を眺めながら、半ば途方に暮れて
ちくちくと縫う
ぼんやり縫っていたから、こんなものだ
手元なんてあまり、見ていない
気持ちのどこかは
違うところが気になっていて
それはおそらく外の何か、なのだろうけど
そのせいで、何をやっても身が入らない
雪の日とは、そういうものなのだと、気づく
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