朝起きたら、窓の外が真っ白だった
それ自体は、よくあることだ
標高が高いから
雲の中に入ってしまう朝も少なくない
ただ、布団からいくらも身体を出したくないほど寒かった
やっと這い出て外を見れば
うっすらと雪が積もって
屋根やら木やら、車やらが雲と同じ色になっていた
困ったことに雪は2日続いている
交通機関の問題やら仕事場の事情で
都合3日間の休みになってしまった
高台の建物の5階にある私の部屋は
随分と空と近くて
雲の向こう側の太陽が少し顔を出したりすると
部屋中が真っ白になる
雲か、霧か、正体のわからないものが
視界を覆う
そうか、反対に
窓際はいつもより明るくなるのだ
やりかけだった仕事や
気ままな絵を描くにはちょうどいい
ぼんやりと建物の輪郭だけを残した
白い世界を見ながら
久しぶりに机に向かって
一日を過ごすことになる
外は静かだ
随分と音楽が
耳の近くで親密に響く
確かに寒いけれども、悪くない
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