死海のほとりは観光客でにぎわっていた
34度もある海水
波はほとんどなく
岸には塩がたまる
すべてに塩がついて
塩にくるまれた石やらフェンスや砂で
足の裏が痛い
海水はあまりに濃度が高くて
砂糖水を溶かした時のように
もやがかかっている
前日に渓流で遊んだ
小学生のような膝小僧の立派な傷口が
恐ろしくしみた
もう、海ではない
大きな湖
海の匂いはしない
対岸にはパレスティナ西岸
近くて遠いその土地にも
小さな家々がうっすらと見える
それでも水には変わりない
久しぶりに水と戯れて
少し日焼けをして
湿気を含んだ空気を肌いっぱいに取り込む
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