もう、気候も違うせいか
正月らしさもないだろう、と勝手に腹を括っていた
早朝から、「ラストエンペラー」を観る
どうも、正月の映画ではないことが
観ているうちに分かる
白んでくる1月1日の空を
時折横目で見ながら
よく場面で使い分けられた美しい色と
効果の利いた音楽を楽しみ
充分なほどに哀切に満ちた人生を追随する
正月は一応、休日だった
昨日まで悩まされていた工事の音の響かない静かな朝は
映画を観終わったあとに
どこか安心させるような
穏やかで、でも無数の小さな傷が残る
余韻を正視するのにふさわしい
普段と変わらない
いくらか汗ばむ、6月のとある、一日のようだった
0 件のコメント:
コメントを投稿