2009/02/16

利根の、河川敷の、空







昨日は随分と懐かしい場所に往きました。
以前展示をさせてもらっていた美術館へ往く道すがらの河川敷で
駅伝大会


走るか走らないか、、、、
一応一週間前から調整をしましたが
結局用なし、走らないことになり、荷物もちをしていました。

日がさっぱり顔を出さず
川沿いは風も冷たくて
コースである堤防の上はふきっさらし。
大会が始まる前のコースを軽く走りながら空を見上げると
ラジコンの飛行機と、成田から出る飛行機が
時々空を横切っていきます。

それを見てふと、
以前対岸の岸辺でおにぎりを食べたのを思い出しました。
美術館での打ち合わせの帰り
夏の初めの気持ちのいい時季で
お金がないから家で作ったおにぎりを持参していきました。


相変わらず空は広くて、
でも、曇ってどんよりした色は、もちろんまったく違うから
雲と同じような色の飛行機や
初夏の色鮮やかな若草色の代わり
中学生や出場者のみなさんの
色とりどりのジャージがちらばっているのをぼんやり見ていました。

さて、荷物もちの方はあまり意味もなくて、
走らないのにたすきを渡す場所の
独特な緊張感だけを一身に感じてしまいながら
どんどんと入ってくる
真剣で美しい表情の人たちを
何だかまぶしいような気持ちで見ていました。

私が荷物を持っていた2チーム
片方は、歳をまったく感じさせない強い走りのおじ様方と
若人たちのすばらしい追い上げで堂々の2位
そして、私が声を掛けられていた方のチームは
紆余曲折?の末に堂々のドベ、でした。


たすきをつなぐことが大切、それは果たされました。
個人競技だから好きなジョギングだと思っていたけれど
伝えられたり、つながっていったり、渡されたり、ゆだねられる、ということは
一人ではできない。
その醍醐味を、脇でちらりとですが、見ることができました。



大会も閉幕式のころになると晴れ間が出てきて
急にひばりが鳴き始めました。
よく見ると、川岸に近い空き地にはオオイヌノフグリが青くて小さな花を咲かせていました。


季節もまた、次につながる頃のようです。

了解なく勝手に、寒そうなおじ様と若人の、それから空の写真を。
















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