2012/09/23

ねこのことなど




預かりものの猫が居る

アラブで産まれてアラブで育つ
生粋のアラブっ子の猫
ラファ、という名前

ベトナムでやむを得ず拾ってしまって
しばらく飼っていた猫には
ブーレ、という
早いテンポの二拍子の舞曲の名前をつけた
今は、お世話になったホーチミンのおばちゃんの家に居る


飼い主は、この猫に
ラファ、と名前をつけている
ドレミファ、のファ
ソラシドのラ

こちらの猫は、ペルシャ猫のような血統が強いようで
ラファもまた、冬毛に変わり
もふもふし始めた
上の写真は先月の様子
下の写真に比べて随分とスリムだ



本人はまだ、冬毛に慣れていないようで
冬には室内を極寒にする石のタイルの上で
よく横になっている


当初の予定では、来月末には元の飼い主に戻るはずだった
けれども、結局
今回もまた、引き取りに来れない、との連絡を受ける

何にも知らないで
相変わらず膝の上で寝ている
困ったな、と
私は途方に暮れる
それから、何ともかわいそうだ、と

いろいろな猫を育てたり世話をしたりしてきたけれど
ラファはその中でも一番
分かりやすい性格だ
そして、賢い

ダメだと分かっている部屋に入れば
私の姿を見た瞬間に、逃げ出していく

いたずらをしていると
しかる前にかわいく鳴いて、知らぬ顔をする

おなかがすいた朝には
私の顔を軽くパンチする

夢中になって大好きな糸や紐で遊んでいる時には
人の姿など、目もくれない

しばらく放っておいたら
寂しくて寄ってくる

気持ちがいいとすぐ
ぐるぐる云ってしまう

でも、抱かれるのは大嫌いだ
自分の往きたい時にしか
お前の元になんか往ってやらないぞ、とばかりに


きっと自分が猫だなんて思っていないのだろう

ラファは、どうしても指をしゃぶる癖を直せない
一日に一回は、たっぷり私の小指をしゃぶっている

どこかへ出かけていても
何となく気になってしまう
今頃少し寂しがっているんだろうな、と

そして、なんとなくラファを見ながら
結局何にもしないで一日が終わってしまったりする

つまるところ
ラファは、随分とかわいいやつで
私はラファのことが、随分好きなようだ

困ったな

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