家にブーレがいるせいで
朝食をゆっくり食べられない
仕事場へ往ってから
他の人の迷惑にならない裏口のスペースで
小さなお菓子やパンを食べている
外は気持ちがいい
たとえ、目の前には焼却炉と
その先にはくさっぱら
それだけしかなかったとしても
何となく、気持ちがいい
空を見上げ、草を眺め
それから、ほんの少しだけれど本を読む
また、須賀敦子を読む
ヒヤシンスのはなし
電車道のはなし
彫刻家のはなし
トリエステのはなし
ソレント近くの遺跡のはなし
最後までは読めなくて
だいたいは途中で止めてしまうのだけど
朝に、少しだけ違う国へ往き
ものごとの感じ方について
柔らかで透徹した視点について
これも、ほんの少しだけれど、考える
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