2008/06/17

懐かないものもの


 例えば自転車などは、ひどい話ですが2年間に6台、
 取られたことがあります。
 きちんと鍵をかけていたのだけれど。
 どうしても、必要なものなので
 なくなるとすぐに買うのですが、どうも間もなく、
 わたしのそばから、通り過ぎてしまうのです。

 そばから過ぎてゆくものもの。
 どうも、最近は時計のようです。
 といっても、2つだけなのですが、
 時計なので、2つでも、大きい。
 
 最近消えてしまった時計は
 なくなる直前に、腕につけた時計を見ながら、
 ああ、このこはかわいいなぁ、と
 愛でて撫でていたのでした。
 あまり、腕時計自体が好きではなかったはずなのに
 いつの間にやら、気に入っていたもの。
 
 残った二つは、それぞれ形でこそ好きですが、問題児。
 一つは時々止まってしまう。
 ふと気がつくと、止まっているのです。

 そして、もう一つは、せっかち屋さんで
 さっささっさと、進んでしまうのです。

 どれも手巻きの古い時計なので、
 いくらかの誤差は愛嬌なのだけど、、、

 何だかあらゆる意味で
 時間が苦手で、
 時間というものにふと、気を取られてしまう私にとって
 因果のような、時計たちです。

 それにしても、愛でていたあの時計は、どこへ往ってしまったのでしょう。
 4時間に及ぶ捜索は、無為に終わったのでした。
 

0 件のコメント: