2011/04/30

言葉 に 腐心する

アラビア語の勉強をしている
朝から晩まで
好きな曲もほどほどに
アラビア語の単語を聴き
アラビア語を、ひたすら追う
あの、細くて長い、地を這うもののような、文字

日本語も、あまり一般的な言語の成り立ちをしていない
学習者は頭を抱えるだろう
アラビア語もまた、私にとって
苦しい言語だ

30近い子音と3つの母音で発声する
動詞ならば
基になる子音は3つ
その3つの子音につく母音も
だいたい同じ音の並びになる

たとえば子音がfkh、という動詞だったら
fakahaという発音
同じように子音がktb、という動詞だったら
katabaという発音

これが、無数にある


いくつかのsの音や
いくつかのdの音や
いくつかのzの音を
ほとんど同じような音を聞き分けながら
相手の云っていることを探ろうとすることになる

小さな子が、少しずつ
感覚的に言葉の意味を体得してゆくように
何とか身体に身につかないかと
腐心する

序数が云えない
序数が云えないと、日付が云えない

いつか、24日のことを
にじゅうよんにち、と云っている子に
いちいち云い直しをさせていたのを思い出す
どことなしか、申し訳ない気持ちになる

でも、あの子たちも
9月にはみんなちゃんと
にじゅうよっか、と云えていた

いつかの子どもたちに、勇気づけられる



2011/04/08

桜の咲くころ

大阪にいる                                           建物の周りには桜が咲く                                  ずっと建物の中から出られずにいる身は                                桜をただ、窓から見る                                  四角く切り取られた枠の中に                                         うっすらと赤みのさした白がゆれる                                                                                           久しぶりの桜のはずだった                                                                                                 3年ぶりの桜のころは                                          思ったよりも寒くて                                               それは前の土地に比べてあまりにも違うからかもしれないけれど                           とても、浮かれた気持ちにはなれない                                                                                              なのに、どこかで気にかかる                                                                                                 今日、雨が降って                                              やっと落ち着いた気持ちになる                                         どうしても、桜が咲けば                                    愛でなくてはならないような                                                         気持ちがふわふわと浮くような                                          その感触に触れなくてはならないような気がしていたけれど                                               灰色の空に                                                                 ふと、心が、静まる