2008/04/24

ホラーなんてと思ったのだけど


映画は好きなのですが、随分ジャンルが限定されていて
はらはらするもの、つまりアクション、ホラーなどのジャンルは
まったく観る気がしません。
そもそもそんなコーナーにも往かない。

のですが、どうしても観ざるを得ない状況がありまして
先日、「悪魔のいけにえ」という1970年代に製作された
映画を観ることになりました。
今でも、他のホラーを観る気にはならないのだけど
この映画だけは、観てもいいのかな、と思うものでした。
何がそうさせるのか、というと
観て、そしてその感想を誰かと話したくなる
私が話したい、だから観てください、ということなのですが。

アマゾンのレビューなどを見ればおおまかのストーリーや評価が載っているので
筋書きなどはそちらを見ればだいたい、わかってしまうのですが
どうも映像の、魅せる力、というのが今までに観たことがない感じ、なのです。
画像の切り方や色自体も凝っているし、
人物の動きはどうにもホラーなのですが
背後のアメリカ片田舎の風景はとてもきれい、というギャップがあったり
そして、ホラーとしての、怖さを演出するディテールが
あまりに凝り過ぎて、結果的に面白くなってしまっている。
(まあ笑って観ていないと、怖くてやっていられない、ということもあるのですが)
一番初めの方の映像で、大笑い。
墓荒らしにあった墓地の映像なのですが
二人のミイラが大地から垂直にたった墓石にしがみついている。
本当に、随分必死な様子のしがみつき方なのです。
なぜしがみついているのか、という疑問と
美しいアメリカの夕暮れの空に浮かぶシルエットの不可解さ

ある意味、ひしひしと情熱を感じる久しぶりの作品でした。
関心があったら、観てください。
真面目に画面を見なければ
結構笑いをふくんだ楽しみを、得られるはずです

2008/04/18

アルー?


どうも、風邪を引いてからずっと体調が良くないせいかたくさん夢を見ます。
いろいろな夢を見るのですが
いやなリアリティがあったりして
寝覚めはあまりいいものではなかったり。

起きなくてはいけない時間に起きられなかった夢や
ずっといじめられる夢や
何かを探す夢。
前は犬を飼おうと,犬を探す夢をみました。
でも、最後の方ではどうなったのか、
結局ウサギを飼っていた。

前々から気になっていたので
ウサギを、ついに飼うことにしました。

さまざまなウサギと会いましたが
性格のいい、でも大きすぎて売れ残った
顔のおかしなメスを飼うことにしました
顔が正面から、黒と茶に分かれています
ピエロみたい
名前は一転二転
いまのところ、アルルカンのアルー。
本当はカルーの方がいいのかもしれませんが
カルーは男だから、なぁ、、、

小松菜をせっせと食べています




2008/04/16

楽しみの本


仕事に出かけて、帰りに時間があると必ず本屋に寄ってしまいます。
本棚を嘗めるように見てゆく、というのが楽しみでしたが
最近はあまり時間がないのでそこまでゆっくりは見て往けないことが多い。
ついでに、当然のことながら、本は安くはないので
しょっちゅう買うこともできない。
そこで、勉強も兼ねてよく、やたらと時間のかかってしまう
ペーパーバックを読むことにしています。

情報源がなくて分からなかった去年のブッカー賞の作品を
昨日やっと見つけることができました。
どんな本がいいのか、手がかりがないので
とりあえず、好きな作家が受賞したことのある賞を
チェックすることにしています。
ブッカー賞はカズオ・イシグロが受賞していて、
裏の推薦文を読んでもピンと来ない私は
翻訳を読んでよかったものか
もっぱら彼の周辺を見ています。

昨年の受賞は「The Gathering」Anne Enright
簡潔な文章なのですが、
そっと風のように言葉が通り抜けてゆくような
余韻があります。きれいな文章です。

本当は小さいサイズのものも既に出ていたのですが
表紙の写真が気に入ったので、
単行本サイズ、なのでしょうか、大きいものを買いました。

まだほんの数ページしか読んでいないのですが
なかなか楽しみです。

2008/04/09

新しくて、古い時計



どうしてもこなさなくてはならなかった用事の合間に
かねてから気になっていた問題を解消すべく
通り道のお店へ入って、ものの数分で購入したのが
この時計。
古道具屋さんで、先代も、このお店で買ったのでした。
手巻きが好きなのです。

頭がぐでんぐでんに痛かったので
早く帰りたかった、というのもありましたが、
ぱっと見て、いいな、と思うものがあったのは
幸いでした。

先代の時計がどこかに往ってしまって
気に入っていた分、途方に暮れてたまま
次のを何となく買いづらく思っていたのですが、
どうしても、仕事には必要で
しょうがなく、購入に踏み切った、のでした。

もの、特に身に付けるもの、というのは
誰しも、何かしらの思い入れを持っているものです。
アクセサリー類もそうですが、
時計などは、必ず見る、ものなので、
動いている時間、身につけられている時間分の
視線が、蓄積されているように思えます。
記憶の多くは視角で成り立っていますから
誰かの記憶の中に、
この時計が姿形、つけ心地と一緒に
鮮明に残っているのでしょう。
ついでに、手巻きなので、
巻く行為、もきっと、前の持ち主の習慣として
染み着いてるのではないか
などと勝手に、思うのでした。

そういう私も、すっかり巻くことが習慣になってしまい、
隙あらば、右手の親指と人差し指が
ねじをいじっている。
これができない時計は、いらない、そう思うのでした。

高熱と夢


今週から各種仕事が始まりまして、
久しぶりに東京まで仕事へ往ってきたのが月曜日。
火曜日水曜日は仕事先でオリエンテーションがあってお休みでした。
さあ、この二日、何をしようかしら、、、
頼まれた仕事もあるし、やりたいこともあるし。
そんなことを思っていた矢先に、高熱。
もともと鼻風邪しか引かないので、思わぬ高熱に
身体がバラバラになってしまったような
気分になるのでした。

結局空きの二日は眠って終わったのですが、
断片的な眠りの中で、何となく続いた夢を見ていました。
それが、旅のはなし。
それも、車で移動をしながら、どこかの都市で夜中に
街を一人で歩いたり、
なぜか中野坂上付近を高速から降りてどう往くか
一生懸命地図を見ていたり。
よほど、車の移動が印象に残っていたのでしょう。
やっとさっき、アスピリンで正気に戻り
もう少し夢のある夢がよかった、と
ため息を吐くのでした。

(本当の旅の途中の、景色を載せましょう)

2008/04/05

旅のはなし9―aiguille du midi


シャモニーへ戻り、フランス最後の日にモンブランのお隣辺り、3800メートル以上ある山、エギュイ デゥ ミリィにロープウェイで登りました。

そんな高い山まで、ちょちょっとロープウェイなどで登ってしまっていいのだろうか、と釈然としない疑問を抱えながらロープウェイに乗るのでした。

こんなに早くていいのか、と思えてくるほど早いロープウェイであっという間に中継地点、もう一本乗り継ぐと、もう山の上でした。

もともとシャモニーの町中でも風の強い日だったので、頂上は吹き飛ばされるのではないか、と思えるほどの突風でした。なぜ私は今、こんな山の上にいるのだろう、という考えても仕方の無い命題が、頭の中をくるくる回っていたのは、きっといくらか高山病に近い症状になっていたからかもしれません。

いずれにしろ、景色は圧巻、でした。遠くまでずっと、山が続いています。

 

一生に一度、こういう景色を見られたのは、幸せでした。

何と書いてもよくわからないでしょうから、ぜひ関心のある方もない方も、登ってみてください。

 

旅のはなし8―トリノ


短いジェノヴァ滞在を経て、もう一度シャモニーへ戻る前にトリノへ寄りました。

またまた車だったので、どちらかと云うと町中の運転に対する恐怖の方が強く印象に残っているのですが、都市国家の名残をまざまざと感じることができたのは、おおきな収穫でした。

ジェノヴァに比べると、トリノは全く違う雰囲気を持っていて、随分とおしゃれな街、です。街の構造も直線的で、ジェノヴァのよそ者を騙してもてあそんでいるような細い坂道ばかりの街並に比べると、すっきり整然とした印象がありました。街を歩く人の格好も随分違います。とにかくきれいで雑誌の中から切り抜いたようでした。

 ポー川の横の公園は春満開、落葉樹の芽吹きの色が鮮やかでした。桜の木はもう、葉が顔を出していました。

 サッカー狂の相棒様とそのお兄さんがユベントスストアで一生懸命服を探している間、私はお店の壁にかかっている大きな液晶で、ユベントスの合宿風景を観察するのでした。そういえばユベントスのストライプ柄のユニフォームもおしゃれだよな、と思いながら。

 

ほんの3時間ほどの滞在でしたが、様々、納得することの多い、有意義な時間でした。

旅のはなし7−ポルトフィーノ


日本ならば、伊豆や熱海、と云ったところなのでしょうか、イタリアにも海に面したイタリア人向けの観光地がポルトフィーノでした。

ガイドブックには名だたる著名人が住んで一気に有名になった土地、と書いてありました。実際に厳密なセキュリティーがなされているであろう邸宅がたくさんあります。この建物からの眺めは絶景だろうな、そう思わせるすばらしいロケーションの家ばかり。

私たちは,私の地図の読めなさと、相棒様の思い違いでサンタ・マルガリータ・リグレという駅から歩いてポルトフィーノと反対の方向へ、歩いていってしまいました。ショックも大きかったのですが、私たちがポルトフィーノだと勘違いをしたその町も、かわいらしかったのでなんとかがまん。食事を食べてから元着た道をバスで戻り、さらに歩いて今度こそポルトフィーノへたどり着いたのでした。

徒歩で動いたのには理由がありました。泊まっていたホテルの人が、どうしたってポルトフィーノまでは歩いて往ったほうがいい、というのです(彼はケント・デリカットのような分厚い眼鏡をかけている親切な人で、もう50代のようでしたが水泳が得意とのこと)。地図でもほんの数キロだったので、がんばってみることにしたのでした。

海の色が違う、本当に青い色の美しい海でした。私には初めての地中海です。

足先だけ触れた地中海の水はまだ、冷たかったのでした。

半島の東側を徒歩で横断した形で、私たちはポルトフィーノへ往きました。山が近いので、道も狭くて坂道もいくらか厳しい道を往ったところにやっと見えるポルトフィーノは観光地にふさわしい、明るくて、少し嘘っぽい、舞台のような小さな港町でした。町自体はものの30分もあれば把握できてしまうであろう小さなところで、じいさまばあさまもいっぱいいました。きっと、おばあちゃんがパック旅行で伊豆に往くのと同じような感覚で、この町に来ている人なのではないのかしら。

 道中で十分に地中海を楽しんだので、少しの滞在ですぐに水上バスに乗り、サンタ・マルガリータ・リグレに帰るのでした。ほんの少しですが、地中海クルーズ、呆れるほど、きれいでした。

旅のはなし6−イタリアのテレビ

おそらく日本のテレビ番組も同じだと思うのですが、イタリアの番組は言葉などさっぱり分からなくても、オーヴァーなフリと分かりやすいクイズ形式で十分に楽しむことができます。違いと云ったら、幾分日本よりも露出度が高い、ということぐらいでしょうか。

 私が見たのは、大きな画面に単語の隠された枠がたくさんあり、選んだ一つのアルファベットを掛け金とともに提示、選んだアルファベットがその単語の中にあれば、どんどんと文字で枠が埋めてゆく、分かったところでビンゴ!というもの。

さっぱり単語も分からない、けれども3人の回答者や司会者、そして謎の存在、ブロンドのお姉さんを見ているだけで、おもしろいのでした。

 

夜中には必ず、映画がやっています。

時差ぼけが治らずに、延々と早寝早起きだったのですが、深夜の映画の後には80年代にしか見えないドラマの再放送がやっていました。これもオーヴァーアクションなドラマなおかげで、何となくはなしの筋が分かってしまうのでした。

 その後、フランスでは朝の子供向け番組、というものを見ましたが、それも同様におもしろかった。日本にも入ってきていることを帰ってから知りましたが、どうにもかわいくないキャラクターのアニメが気にかかりました。それはチーズが主人公のアニメ、だとばかり思っていたのですが、どうも、スポンジのようです。チーズとはなんてフランスっぽいのだろう、と思ったのですが。

ちなみに今、フランスもイタリアもドラボンボール全盛期です。

 

2008/04/04

旅のはなし5ージェノヴァ水族館


そして、やっとの水族館。
どうも看板などからイルカがいるのだな、ということは分かったのですが、その他は全く知識のないまま水族館に入りました。入場料15ユーロは、高かった。一瞬辞めようと思うほどに高く感じたのですが、その分のもとは、取れました。

中にいる魚たちは、どこの水族館でもきっといる
であろう類でしたが、一番感心したのは見せ方のうまさ、でした。
一つの大きな水槽を、さまざまな高さや角度から見られるようになっています。単純に云えば何度も味わえる、水槽。でも魚や、特にイルカなどは生態とよく合っていて、息継ぎ
をするところも、水中で遊ぶところも、両方見ることができました。日本にもそう云う水族館があるのかもしれませんね。

イルカで興奮し、ペンギンで興奮し、そして触れるエイと格闘し、もう一度イルカを楽しみ、ついでに大好きな貝殻コレクションも写真を撮りまくり、出てきたらすっかり、日が暮れていました。

旅のはなし4ー市場


ジェノバの一番の目的は水族館。何としても水族館にはゆっくり往きたかったのですが、とりあえずジェノヴァの二日目はまず、市場なるものに足を運んでみました。
私はあまり、正直なところ関心も無くて、遠いし乗り気ではなかったのですが、旅の相棒様は何としても往くぞ、という意気込みだったのでついていきました。
迷って迷ってくたくたになり、いくらか機嫌が悪くなりかけた頃、やっと市場を見つけました。

屋内の大きな市場で、小さな店舗が並ぶすてきに活気に満ちた、市場でした。
イタリア語で何と云うのか、忘れてしまったのですが、アーティチョークが季節のものらしく、たくさん並んでいます。昔実家で育てていたのですが、立派できれいな紫色の巨大なアザミのような花で、これを食べるのか、と呆れたものですが、実際には開く前の蕾を食べるようです。一度は食べてみたい、と思うのですが、残念ながら調理不可能、なくなく写真を1枚。

季節と云えばアスパラガスも季節もののようでした。
これも、須賀敦子のはなしの中で読んだことがありました。大きな束のアスパラガスが見られたのはうれしかった。

旅のはなし3-道中 そしてジェノヴァ


フランスの山脈から海に向けての移動は心躍るものでした。

山間の険しく山肌も粗い岩ばかりの道を往くと、そのうちになだらかな丘の広がる丘陵地帯へと入っていきます。そして、また高い山でこそ無いものの起伏の激しい山並みが続いて突然海に出る、というのが大まかな景観の変化です。途中の丘陵地帯は、ワインで有名なピエモンテ州、フランスに近い山間は、アオスタという街がガイドには小さく載っている、という程度の鄙びたところでしたが、一番印象に残る景色でしたイタリアの高速道路は比較的見やすくて左右が反対であるところを除けばガイドブックの紹介以上に走りやすい道です。

ただ、都市は惨憺たるもの。街の中で高速を降りると、後はほとんど勘のみがたよりでしたが、とてもとても、生きた心地のしない道ばかりでした。奇跡的に目的地であるホテルから近いところに降りることができましたが、それは本当にまぐれでした。

今回の短い旅のことを思い返すと、どうしてもこの、車の恐怖感を、思い出してしまうのでした。

道が分からずに車を止めたところが、どうもジェノヴァで最も、物騒な区域だったようです。このことは後でホテルの人に訊いたのですが、実際に、何となく私の中にある、ある種暗いイタリア、というものを目にしたような気がします。きらびやかなイメージは観光だけで、観光もさることながら、以外で国自体を支えている人々の中には、貧困に頭をもたげている人も多い。それはどこの国でも同じことですが、イタリアの古い映画のせいか、そのような印象が強かった。道路事情について言葉を並べるよりも、経験してみたほうがいいと思うので、機会があったら運転してみるのも、いいかもしれません。よほど運動神経がよければ、のはなし、ですが。でも、運転に関しては、とりわけマナーが悪い、というようには感じませんでした。

 

ジェノヴァに着いた日は、ただ助手席に乗って地図を見ていただけなのに疲れきってしまいました。夕方ぶらりと散歩をして、かにの足のようなへんてこオブジェのある港でビールを飲み、夕暮時に散歩を楽しむ地元の人々を見ていると、すっかり酔いも回って、そうそうに帰るのでした。

そう、水族館の近辺は犬を散歩させている人が多いのですが、立派なフンを、一回踏みました。むこうの犬は大きいので、フンも、大きい。処理のマナーはタバコのポイ捨てと同じで、とっても悪いのでした。ただ、フンに関しては汚いだけですが、たばこの吸い殻は、憎いほど石畳に合っていました。

 

 

旅のはなし2


ジェノヴァは港町で、リグリア州という海岸線に沿った細長い州の真ん中辺りにある。

ジェノヴァと聴いて真っ先に私が思い出すのは、私の好きな須賀敦子という作家のはなしです。

まだ空路がほとんど使われていなかった1950年代に彼女はフランスに留学する、そのときに船での航海の末、初めて降り立ったヨーロッパの地が、ジェノヴァだったと、書いてありました。その時代の、海におけるヨーロッパの玄関、というところなのでしょう。

ただ、現代では大陸間は空の方が主流だからなのか、一時期は随分とジェノヴァも廃れ、1992年コロンブス生誕400周年の記念事業で街に手が入ってからやっと、観光にも重点のおかれる街になったようです。そして、そのときに、私の中でのジェノヴァの目玉、ジェノヴァ水族館が作られました。反対に云えば、水族館の他にはほとんど何の目的も無いまま、ジェノヴァに往ったのでした。

美術に関わることをしている人間だったらば、必ずやローマ、フィレンツェ、とくるのですが、残念ながら時間に余裕もありませんでしたし、第一に、恥ずかしながら、あまり関心がありませんでした。ちょうどわたしにはジェノヴァという土地がよかったのかもしれません。


2008/04/02

旅のはなし1


3月末日、帰ってきました。
何年ぶりの海外旅行だったかと、思い返してみると
実に9年ぶりでした。ハプニングやハラハラも多かったけれど
随分と充実した旅行でした。
シャモニーが目下の目的地でした。
Air Franceでパリ経由、ジュネーブへ入ってから車でシャモニーへ。
シャモニーはフランスの領土の中でもイタリアとスイスに挟まれて飛び出しているような形のところなので、隣の国スイス,ジュネーヴから入るのが一番近い、とのことでした。
車でジュネーヴ空港からシャモニーまで往ったのですが、はじめは真っ暗で一体どんなところを走っているのか、見当もつきませんでした。そのうち、夜空にうっすらと見えるアルプスの白化粧をした山並みを見て、驚きました。ものすごく、山が近い。
日本ではあり得ないような絶景でした。
シャモニーは小さなかわいらしい街。ヨーロッパの人々、特に今の時期はイギリスからの観光客がたくさんいました。
少しお腹がすいたので、着いてからすぐに、ホテルの近くのお店を物色したのですが、近くの飲み屋はイギリスのパブ状態。元気があったらよかったのかもしれませんが、あまりにも疲れていたので、小さなピザ屋さんに往って、地元のビール、その名もmont-blancというものを飲み、眠るのでした。
次の日目を醒して本当にびっくり。
両側を山に囲まれた、とんでもないところに自分がいることを知ります。
天気がよく、冷えた空気の中で雪がキラキラ光っている、スキーには絶好の日だったよう。
でも、残念ながらすぐに出かけます、地中海に向けて出発しました。